2016年7月23日土曜日

フリーフォントでデザイン仕事をするときの注意点

こんばんは。 現在ではパソコンがかなり普及しておりますので、専門でなくてもそれなりに触れる、なんて人が多くいらっしゃるかと思います。
デザインの仕事をしている方以外にもデザイン制作をちょっと頼まれた…なんて経験、ないですか?
作っていくと困るのが、フォント(書体)が少ない!ってこと。
なかなか思うような文字がない!けど自力で作るなんて無理!となってしまうかと思います。
そこで、基本的にはフリーのフォントを使用することになると思うのですが、いくつか問題点があります。 本記事ではフリーフォントを使用する上でのアドバイスを少々書いていきたいと思います。

権利の問題には気をつけて!

フォントだけでなく、画像素材や、配布されているすべてものに言えることですね。
フリーフォントというだけあってもちろんタダなのですが、利用に制限がかかっている場合があります。
 よくあるのが、「商用利用不可」です。つまり、そのフォントを使って商売をする。ということですね。元はタダといえど気をつけたいところです。
基本的には、人に配るものでなく、個人で使う以外は商用だと考えたほうが無難です。

商用が可能となっていても、ライセンスはフォントごとに異なっています。

たとえば、「作者名などを明記する必要がある」など。

どーでもいいことのように思えますが、重要です。 フォントの作者は、かなりの時間を費やして1書体を完成させています。 やはりそこには敬意を払って、正しく使っていきたいものです。

フリーフォントを使ってみたが、どうも締まらない

そんなことないですか?かっこいい書体を使っているはずなのに、どうもいい感じにならない。なんてこと。

そういう場合は、「フリーフォントにばかり依存しすぎている」ことが多いです。

ぜーんぶおんなじフォントにしてしまっていないですか?あるいは、本文などの小さい字に癖のある書体をつかっていないですか?
フリーフォントは有料のフォントと違い、字体にかなり癖のあるものが多いです。
これ何に使うんだよ!って言うようなものもあったりします。

 書体には、役割がある!

例えば見出しに使ってインパクトがあるもの。小さくすると読みにくかったりします。
そのまま本文の小さい文字に使ってしまうと、どうしても見づらくなって、素人っぽさが出てしまったり。

普通のゴシック系や明朝系の文字は確かに「かわいくない」です。しかし、とっても安定していて、読みやすいです。こういったスタンダードな文字をいかにうまく使いこなすかが、腕の見せどころと言うやつでしょう。

なんというか、適材適所ってやつですね。あなたの采配が見栄えを決めるのです!

以前の、『最高にダサいチラシを作ってみた』という記事では、おもいっきり「MSゴシック」を叩いていましたが、小さい文字で本文を組む分には、
プロが使用するということでもない限り問題ないかと思います。さすがにプロはモリとかFOTとか使うし…

もしフリーフォントで本文を書く場合は、癖のないものを選ぶことが重要です。
M+とか割といいですよ。

今回、使えるフリーフォントの紹介は割愛したいと思います。
自分で探すのも楽しいですからね!

それでは!

2016年7月22日金曜日

[反面教師]最高にダサいチラシを作ってみた

こんばんは。 世間には、「かっこいい」「かわいい」「ださい」なんてものがたくさん溢れております。 我々デザイナーと一まとめにしていいかどうかは分かりませんが、私は基本的に、機能的でかつ美しいものを目指して制作をしているんですが、その逆のものも多く存在しております。具体的に言うと「ださくてわかりづらい」です。

 今回は血反吐を吐きながら、あ え て 「ダサくて機能に優れないもの」を反面教師として作ってみました。 本職の方は吐きけがするかもしれません。そうでない方もうおってなるはず。 では、ご覧ください。

見よ!これがちくわが精一杯つくった「ダサいもの」だ!

  
「…うぉお…」 壊滅的にださくなった… NGな事例をとにかく詰め込みました。 本文がそのまま解説になってるので、壁にでも貼ればいいんじゃないかな。…嫌だなぁ
何が悪いって、全部悪いです。 とりあえず入れた新名刺の画像が「腐敗」してます。三角コーナーに入れちゃうようなもんです。 上から順に解説します。

バッドデザインの理由

・配色・グラデーションがやばい
なんてったって虹色です。レインボー。 正直読みにくいし、レインボーってだけでなんとなくダサいです。 もちろんかっこいい使い方もありますが、理解したうえで使いこなすのとはまた違う話です。 カラフルな配色自体見やすいものではありませんので、しっかり要素を伝えるためには避けたほうがいいといえるでしょう。 個人的には、カラフルな見出しはこどもむけのデザインには使います。積み木みたいでわくわくしますもんね。 

 
サンプル。実際に使うわけではないですし、これもどうかと思いますが、まだマシということで。

・書体がやばい
なんてったって文字からしてかっこ悪いですよ。タイトルなんていわば顔なのに、これは許されません。 使用しているのは「MSゴシック」「MS明朝」ウインドウズに標準でついているフォントです。 せっかくなので、フリーフォントでかっこいいの拾ってくるなり、有料でも安いのはあるのでそっち使いましょ。きっと良くなります。 ただし!使いすぎは良くないです。基本的に、同じ言語なら1つのデザインに最大で3つほどと考えるのがいいでしょう。ころころとフォントを変えていては、そもそも「読みにくい」という最悪の結果になってしまうのです。

・レイアウトがやばい
 デザインの基本は「整列」です。モノの位置をきっちりそろえることで、統一感が生まれ、認識しやすくなります。文字の頭、写真の端など、そろえられるものは基本的に揃えていきましょう。 美しさは整っていることから始まるのです。写真などの素材が良くても見栄えが悪い場合、レイアウトがすべてをぶち壊しにしている可能性が高いです。

・特殊効果がやばい
よく使われる効果を再現しました。 まずは影付けるやつ。 影がはなれすぎてて、よめない!もし使うなら、もっとおとなしく使いましょう。どんだけ飛び出てるんすか。

こんな感じで少し落ち着きました。影の色をもっと薄くしたりすると、もっと良くなるかもです。

次に、フチのある文字。袋文字といいますが、これの線が内側にも膨れてきてるのはNGです。 文字が読みにくくなります。白い部分つぶれかかってますやん。 もしこういった効果を使うならば、エクセルだと2つの文字オブジェを重ねるなど、元の文字を潰さないようにする工夫が必要です。
 

 最後に、アーチ文字。しかも影とのあわせ技。 確かに効果的に使えばいいと思いますよ!でも大抵は必要ないことが多いです。今回も意味はないですね。 こういうのは素直に文字だけで見せたほうが読む側にやさしいです。

NGを知ると、グッドな理由が見えてくる

さて、散々文句を言い散らしたようになっていますが、NGなことを抑えておくと、他のチラシの何が良いか、どこをしっかり考えているか分かるようになります。 もちろんすべてがセオリーどおりになっているわけではありませんが、あなたが「かっこいい」「すてき」と思うのならば、何かしら理由があるのでしょう。 それにはしっかりと「作り手の意図」があって、気遣いがあるものなんです。
もし「チラシは自分で作る」という方がいらっしゃったなら、ちょっとこの記事を思い返してみてください。 自己満足に浸りすぎず、読む人のことを考えて、試行錯誤のうえでいいものを生み出してください。きっといいものが出来ると信じてます!

それでもダメそうなら、私にご連絡ください。 上の画像によると、「あなたのデザイン屋さん ウィッチクラフト」らしいですから!笑 最後は広告で締めました。はい。いつもどおりですね それでは!

映画『デッドプール』感想:やっぱりデップーがNo.1だ!!

こんにちは。突然ですが皆さん、アメコミはお好きですか?
 映画『デッドプール』が公開されてから1ヶ月が経ちましたので、とりあえず感想を書いてみようかなと思います。
ネタバレしてしまうともったいないので、ストーリーにはあまり触れません! [しかし多少のネタバレを含みます!これから見る予定の方、ネタバレが苦手な方は読まないように!]

まず、映画版のコスチュームの造型について、

「めっちゃかっこいい!」

 作品やフィギュアそれぞれで微妙にコスチュームのデザインが違うというのがアメコミあるあるなのですが、今回のデッドプールは、素材感にリアリティがあって良い! 縫い目とか、ベルトの止め具とか非常によろしいですな! なぜ赤いコスチュームになったのか、というくだりも本編中で描かれています。どうもコスチューム制作のシーンは『アイアンマン』然り、燃えますねえ。 海外発売のゲーム版「DEADPOOL」のデップーさんばかり見ていたので、体型がほっそい!とは思いましたが、 あれはゲーム版がガチムチすぎるだけなんやね。なるほど。 

『本編中であまり銃を撃たない』

 デップーといえば、とにかく派手なアクションが売り!無駄にでかい銃とかぶん回してくれるのかな?と思っていましたが、今回はそうでもない!銃がないのもデップーのお茶目なところが原因だったりして、笑いに変えてるのでよし!その分剣戟アクションが派手派手なので、大満足です!

『ヒーリングファクター弱くね?』

デップーさんといえば『超回復能力』をもっており、ほぼ不死身(原作では何があっても完全に不死身で死の概念すらない)なので、それを生かした演出に期待していました。
実際『ウルヴァリン‐SAMURAI』では胸を抉った状態からすぐに回復しています。
ゲーム版『DEADPOOL』でもバラバラになって、腕を犬に持ってかれたり、上半身だけでうろうろしたり、とグロいけどコミカルな演出で笑わせてくれます。

んで映画では、確かに銃で撃たれてもピンピンしてます。痛みはあるっぽいけど。 映倫的な問題か、極端なゴア表現はできないので、バラバラになったりというのはないですが、 部分的に切り離したり、ってのはあるわけで。漫画だとあっという間に直っているとこが、映画だと回復が遅い。その辺が気になったりしました。

描ききれていないデップーの特徴

デップーのキャラクターにおいてはずせないのが
・イカれてる
・多重人格
というところでしょう。 イカれてるという点で言うと、確かに軽口はたたくし、下ネタは言うしって点では良いんですが、 全体的に割と真面目なんですよ!良い子なんです!シリアスな面が多いのは、映画としては仕方ないとしても 真面目ーなデップーさんをこれではじめて知ってしまうと、原作読んだときにアレ?ってなるんでないかな? 多重人格について。原作漫画ではデップーのセリフは、黄色いフキダシ、黄色い四角、白い四角の3種類あります。それぞれ性格が異なり、自分の頭の中でセルフツッコミをしたり、ジョークを言い合ったりと、デッドプールの笑える部分のひとつです。 さすがに映像では表現できなかったのか、この設定はなかったことになってます。 さらに細かく言うと、『短距離テレポート』の能力もあるんですが、これはケーブルさんがまだ出てないので、ベルトを持ってないということでOK。

総評『デッドプール誕生の秘密が見れる!設定が原作に追いついてない部分、映画的にオミットされた部分はあるが、そこは続編に期待!』

個人的には大好きなデップーさんが映画として動いてくれるだけでも嬉しいわけです。 ん?『X-MEN ZERO』?目からビーム出すパンダ野郎なんていなかったんや!
 原作初期を映画に落とし込んで、しっかり映画版としてのキャラクターを確立したので、すでに発表されている続編や今後のクロスオーバーに期待大ですね!! ケーブル、ヒドラ・ボブ、サノス、デス、シクラーなどのキャラクターが今後登場するのかというのも非常に楽しみであります!

『DVD/BDの国内発売はまだ!待てない人は輸入という手も!』
  国内でのディスク発売が待ちきれないこともあり、日本語字幕・吹替収録のフランス版BDを輸入している最中なので、そちらの特典もどうなるか楽しみです!NG集とかね!